英語のDramaは日本語のドラマ番組というわけではない!
今日の単語
“Drama”と聞くと、テレビのドラマ番組と思うでしょうが、英語でDramaとは全く別のことを意味します。
Dramaという単語はそもそも演劇・芝居という意味があるのと同時に、「劇的な出来事」「まるでドラマのような出来事」という意味も持つ単語です。
そのことから、英語でDramaと日常生活で使うと、「人間関係のもつれからなるいざこざやゴタゴタ」というような意味になります。
それではその例文を見ていきましょう。
- 例文1
-
A: I heard you are looking for a roommate, right?
(ルームメイトを募集してると聞いたんですが….)
B: Yeah, are you interested? Tell me a little about yourself.
(ええ。興味ありますか?あなたのことを少し教えてください。)
A: Yes. I’m very responsible, no smoking, and no drama.
(はい。僕はとても責任感のある人間で、タバコも吸いませんし、トラブルも起こしません。)
- 例文2
-
A: I don’t know why my life is always full of drama.
(どうして俺の人生はこんないざこざ続きなのかな。)
B: What happened?
(何があったの?)
A: My mom’s ex-husband broke into our house and stole all my stuff.
(お母さんの元旦那が家に侵入してきて俺の物を全部盗んでいったんだ。)
例文1のようにルームメイトなどの募集でよく使われるのがこのNo Dramaという表現です。
「家に私情ののいざこざを持ってこないでください。」といった意味で募集欄に”No Pets, No Smoking, No Drama Please”などと書かれてあることが多いです。
例文2はその人間関係のいざこざがまさに人生で起こった時に”I had such a drama” “We had a drama”などと使って「一悶着あった」や「修羅場だった」というニュアンスを表現させます。
- 例文3
-
A: How did it go with Scott last night? Have you guys talked?
(昨日の夜スコットとどうだった?話し合えた?)
B: Sort of, and we ended up having such a drama. He started crying, breaking stuff in the house, and saying that he didn’t wanna break up with me.
(なんとなく。で、その後修羅場になっちゃって。彼が私とは別れたくないって泣き始めて家の物を壊しちゃってさ。)
この「劇的な出来事」というニュアンスを生かして、さらによく使われるフレーズがあります。それが”She is such a drama queen”です。
このDrama Queen(ドラマ・クイーン)というのが悲劇のヒロインという意味で使われ、「彼女って本当大げさだよね」という表現をしたい時にこのフレーズが使われます。
- 例文4
-
A: She is such a drama queen. She got dumped by her boyfriend whom she just dated for a year, and now she is trying to kill herself.
(彼女って本当大げさだよね。たった1年付き合った彼に振られたからって自殺しようとするなんて。)
B: Yeah, I don’t know why she’s like that always. She was saying the same thing when she broke up with Nick last year.
(そうね、彼女ってなんでいつもあんななのか理解できない。昨年ニックと別れた時も同じこと言ってたよね。)
- 例文5
-
A: I can’t live without him. He was everything to me.
(彼なしでは生きていけないよ。彼が私の全てだったのに。)
A: Don’t act like a drama queen. You’ll be fine. You’ll find a better guy soon.
(悲劇のヒロインみたいに振る舞うなよ。大丈夫だって。いい男がすぐ見つかるって。)
ちなみに日本語でいうテレビ番組のドラマは何というのか?それは”TV Series”や”TV Drama”などと表現されることがほとんどです。
間違ってI like dramaというとイザコザにわざと首を突っ込みたがる人という意味になってしまいますので要注意です。
ただし、映画のジャンルでサスペンスやホラー映画などのように”Drama”というジャンルも存在します。
これはまさに人間関係のいざこざやすれ違い・奮闘などを表現した映画のことです。
ですので「どういうジャンルの映画が好き?」という会話の中で「I like drama」と答えることも可能です。
ぜひ今後はDramaの使い方に気をつけていきましょう。